彼じゃなくって、私が決める : 目次
卵子冷凍から2年が経ちました。今、結婚した筆者は、また別の理由で卵子冷凍をしたコロンビアのドクターと話す機会がありました。この2年の間にNYでは卵子冷凍は更に人気になっているということです。
そんな私は最近怪我で苦労したこともあり、その体験記もブログに残そうと思います。
ということで、ブログの目次をアップデートします。
番外編
ks-think-through.hatenablog.com
同じような苦労をしている人のお役に立てたらいいなと思って記録しています。
怪我の経過
1月
無理な柔軟の後、昨年の12月にスキーで転倒したときのお尻の痛みが酷くなり、病院で診てもらうことに。最初はUrgent Careへ行き、診断書をもらいます。診断書をもらってからPT(フィジカルセラピー)へ。PTは診断書がないと受け付けてくれないところが多いです。PTの先生に、整形外科で精密検査を勧められ、Mount Sinai病院の整形外科へ。レントゲンの結果、整形外科の先生にMRIも撮った方がいいと言われ、また別のMRI専門の病院を予約。アメリカあるある、それぞれの病院を予約がなかなかとれず、MRIは2月にスケジュール。
2月
MRI撮影。怪我が疑われる個所にコントラスト(投影剤)という液体をたくさん注入されて、いざMRIの管の中へ。耳栓をさせられるくらい、機械の中はうるさくて、時間がかかる作業で、あまり居心地はよくなかったのを覚えています。
MRI機関はMRIを撮ることしかできないので、その結果を持ってまた整形外科(Mount Sinai病院)を予約し直します。
整形外科の先生MRIを分析した結果、股関節関節唇損傷(右側)と診断されます。また、先生には関節唇は自然治癒しないので手術を勧められました。詳しくは過去の記事を参照してください。
股関節唇(こかんせつしん)損傷 - 彼じゃなくって、私が決める
2月もスキー旅行があってコロラドまで行っていたのですがスキーは控えめに。足を開いたり、大きく動かさない限りはそんなに痛くありませんでした。
しかし、さすがに手術という言葉はショックで、通院しているPTに加え、オンラインの自己治療プログラムも購入し、地道に毎日筋トレを始めます。周りの筋肉で固めて痛みをなくそうという方法です。
3月
手術をすると松葉杖1か月+リハビリ期間が長くなり、4月くらいからは始めたい結婚式のダンスの練習ができないので、手術はしないで筋肉を鍛える治療に決定します。 (手術失敗の可能性も懸念した。)
3月時点で、2か月の筋肉トレーニングの結果も惜しく30秒くらいしか続けて走れません。走ると、大きな衝撃が加わるらしく、激痛が右のお尻に走ります。
NYCハーフマラソンに出場予定でした。3月の半ばに予定されていました。30秒以上走ると激痛を伴うので、歩こうと決意し、マラソンコースを歩き始めますが、何千人もが自分の横を走り抜ける中、一人歩いている自分が情けなくて、途中で歩くのを断念しました。
応援する人の冷たい目や(どうしてこんな初めから歩いているの?)、周りの活気、そこについていけない自分に、人生の中で一番といっていいほどLoser(敗者)になった経験をし,涙ながらコースを抜け帰宅しました。
4月
もう既に3か月PTに通っているし、毎日筋トレしているのに走ると激痛が走るのでまだ1マイルも走れません。30秒走って、30秒歩いてを5回繰り返す、という少しずつ走ってみるリカバリートレーニングを実践し、徐々に走る時間を延ばすのを目標に頑張っていました。
5月
毎日の筋トレとPT通院の結果、やっと1マイル走れるようになりますが、まだそれ以上は全く走れません。少し走れるようになったから距離を伸ばそうとすると悪化するという負のループ。
6月に結婚式を控えていました。結婚式のダンスは、もう少し華やかに、たくさんリフトを入れたりしたかったのですが、足が痛むのでやむを得す、振り付けも簡単な動きに切り替えました。
5月半ばはブルックリンハーフマラソンも出場予定でしたが、前回の経験から大人しく、出場予定の旦那さんの応援に徹しました。まったく、走れないのが残念で仕方ありません。
会社の同僚が同じ時期に結婚式を控えていて、彼女が毎週、「私は走ってだいぶ痩せてきているわ」と嬉しそうに報告してくれるのが、聞いていて辛くて仕方ありませんでした。私も走って痩せたいんだけどな。
6月
結婚式直前にようやく4マイルくらい走れるようになりました。(一回だけですが)
6月は、結婚式、ハネムーン、その直後に友達の結婚式のためにサンフランシスコへ行き、完全に治療の運動ループが崩れます。毎日筋トレしていたのも、ハネムーンのリゾートで時差ボケもあり、遂に少しサボり始めます。
7月
治療の運動ループ再開。少し走れるようになったので、速く走るトレーニングを入れてみると股関節が痛んで、また少し悪化しました。速く走るのは諦めます。使っている筋肉の部分が違うので、要注意が必要です。
針治療、ドライニードル治療(7cmと普通の針よりだいぶ長い)、カイロプラクティックを取り入れます。デスクワークも長時間座ると右のお尻だけいたみます。
8月
やっと8マイル走れるようになりました。3か月でできるマラソントレーニングを取り入れます。どんどんマイルを伸ばしていきますが、速くは走れません。ゆっくりのペースで走ります。また、距離を伸ばす毎に股関節の痛みも増えるので、その他の治療も随時入れました。もちろん、それに加えてPTは毎週通っています。毎朝自分でも筋トレすもします。とてももどかしかったです。ぶっちゃけ、筋トレはもううんざりです。(もともと筋トレはそんなに好きじゃない)
9月
1月からの筋トレ、柔軟、その他の治療の効果が実り20マイル走れるようになりますが、明らかにオーバーワークしすぎで、更に今まで以上に柔軟、筋トレ、かつ、十分なメンテナンスを強いられます。右のお尻のみでなく、繋がっている神経が痛み、走っていると右足全体が麻痺してくるようになり、かなり焦ります。ドライニードルが効果があったので回数を足しました。
同時期に、やっと筋肉がついてきて、またヨガができるようになりました。(関節唇損傷後、足で身体を支えられず、ヨガができなくなっていました)
10月
消えない痛みと絶えない焦燥感。現状は怪我をしているのに、急に走る距離を一気に伸ばして、今は走りすぎ、体を酷使しすぎな状態。20マイルを既に3回走りました。
練習しないとゴールできないけど、練習すると痛みが増す。練習後、数日で消えるようになっていた痛みが消えなくなり、(何ならずっと痛い、悪化です)焦りに焦って、幾つかのカイロプラクティックに駆け込み、身体の歪みとねじれを直してくれるいいのを発見しました。
週末、仕事終わりに週3でカイロに通い始めますが、カイロで身体が矯正されて全く新しい筋肉を使い始めることに気が付きます。怪我のため、体のバランスが崩れた状態で筋トレし、身体が歪んだ状態の中、筋肉で固めてしまっていました。ねじれを矯正することで、今まで鍛えていた筋肉ではなく、新しい筋肉を使い始ます。ぜんぜんトレーニングできてないと激しく焦り始めます。少ししか走っていないのに、練習後の疲れ具合が全く違います。
そんな時に、マラソンの一週間前にやっと予約のとれた日本人の名医のPTへ行きます。そこでは、マラソンの3週間前に体の矯正をし始めるのは良くないね、といわれ、もうショックで仕方ありませんでした。矯正し始めたときは痛みがひどく、マラソン前にどうにか痛みを消すために駆け込んだカイロプラクティックでした。でも、言われてみればその通り。歪んだ身体を直す=新しい体の動かし方、新しい筋肉を使う、ということですよね。痛みはやわらぎ始めていましたが、この矯正はマラソンが終わった後に専念するものだな、と気が付きます。そこで、最後の一週間は週3で通っていたカイロをいったんやめて、筋肉の回復に励みます。例えば、ポールローリングを頑張ったり、セラガンでマッサージしたり、お酢を飲んでみたり。
手術をしない決断に至った経緯
前回の記事で股関節唇が損傷していること(裂けていること)がわかり、ドクターから手術を勧められました。
どんな手術か興味のある方は、こちらのサイトの動画がとてもわかりやすいです。
Hip Labral Tear: Symptoms & Surgery | University of Utah Health | University of Utah Health
腰に二か所穴をあけて、一つはカメラ、もう一つの穴から特別な機械を入れて、避けている部分を縫い合わせます。私の場合はホッチキスのような留め具で留めるバージョンを勧められました。また、私は骨にでっぱりがあるので、そのでっぱりも削るようにと。その病院では成功率はだいたい95%だと。
内心、「えっ、100%じゃないの?せめて99.99%と言ってほしい」と焦る私。
また、手術したら松葉杖が最低3週間から4週間は必要とのこと。
2月末に手術を勧められ、すぐには手術できないので、もし手術することになったら、6月に控えている結婚式と、11月に控えているNYマラソンに大きく影響するではないか、と焦る私。
もちろん、関節唇損傷の知識などないものですから、手術するのが当たり前なのかなと最初は思い、だいぶ落胆しました。
救いは旦那さんも2年前に同じ怪我をしていたこと
実は私の旦那さんも、彼の場合は肩ですが、関節唇を損傷しており、彼は色々調べた結果、手術はせず、筋肉トレーニングで治す方法をとっていました。
彼の理由はこちら
- 手術すると、一生体の中に異変物(留め具)が残る
- 手術の成功率とは裏腹に、手術の満足度は6割ほど
そして私も日本の病院の記事で、成功率がそれほど高くないことや、まだ股関節唇損傷の手術の事例はあまりないという記事を見つけ、できれば手術はしなくないと思いました。
旦那さんの肩の痛みは、集中的なフィジカルセラピーとカイロプラクティックによる治療、また、痛みを和らげる最先端の治療をしていたことで、だいぶ改善されていて、普通に生活するには全く支障がないところまで回復しています。
辛かったのは、彼とは違う医療保険を使っており、私の保険が彼の保険よりも悪いものだったため、彼の通っていたヨーロッパの最先端技術を駆使したフィジカルセラピーはOut Of Networkで毎回$450と言われ、最初はそこには行けず、保険内のいわゆる普通のフィジカルセラピーに通わなければいけなかったことです。(保険に関しても別の記事でまとめたいと思います。)
他にも、手術の決断はフィジカルセラピーのドクターからの意見も参考にしました。
- 痛すぎて生活に支障をきたすのでなければ手術はしなくていい
- スポーツ選手のように痛めた部分を使うことを仕事としている、または、短期で治したい場合は手術が有効であるが、そうでない場合は特にフィジカルセラピーで頑張って良くしていける
根本的な原因を直すことが大切
話はそれますが、アメリカあるあるの、各医療機関は自分の利益に繋がるような治療を勧めてくる事例も多々あります。そして、何よりも、整形外科の先生は、怪我しているそこをピンポイントでしか見ないんです。
ピンポイントで問題だけ直したところで、そもそも以前と同じように運動が再開できるわけではありません。この怪我を通して、長期に渡る身体全体のケアが大事だということを痛感しました。例えば、私の場合は右股関節を痛めているので、腰や、左肩(対極にある側に)まで痛みが広がっていました。理由は怪我をカバーするべく身体のバランスが崩れたためです。手術だけではこの歪みは治りません。つまり、足りない筋肉を補ったり、崩れたバランスを整えない限り、また別の個所にガタがきてしまう可能性が高くなるということです。
色々悩みつつ、いろんな人に治療法を色々と相談しつつ、また、フィジカルセラピーには通いつつ、ある時ふと、レントゲンは右側しか撮らなかったけど、左側はどうなんだろうと疑問に思いました。右側は骨にでっぱりがあるのも、関節唇損傷の原因の一つでした。
4月の整形外科のフォローアップで左側のレントゲンも撮ってもらった結果、左側にも、右側と同様に骨にでっぱりがありました。
左は全然大丈夫なので、色々悩みましたが、「なんだ、やっぱり手術は必要ないじゃないか」という結論に。また、最悪手術は結婚式やマラソン後にもできます。結婚式とマラソンは、なかなか日程をずらせません。NYマラソンの出場権を獲得するのはなかなか大変なんです。
足りない筋肉を補う運動療法
また、2月の時点でこちらのFAI Fixプログラムも$149で購入し、フィジカルセラピーと併用し始めました。彼らは私とまったく同じ問題がありますが、お尻の筋肉を鍛えることで、裂けている関節唇をサポートし、手術なしで回復できるプログラムを提供しています。最初のビデオがとてもわかりやすいです。
セルフテストで、どこの筋肉が足りないか見極めたあと、足りない部分をトレーニングしていきます。フィジカルセラピーで超音波検査機を使ってくれないところだと、実際痛めている場所が分かりにくかったりするので、このプログラムと、フィジカルセラピーを併用しました。それが、2月から6月までです。
次の記事で回復までの経緯をまとめたいと思います。
Reference
利益優先の事例
医者の手術に対する非人道的なモチベーションが記事にもなっていました。
この記事では、お金儲けのために、末梢動脈障害のある患者の肢体を切断する手術を4年で45人に施したドクターの話が掲載されています。
ーー2008年の時点では、末梢動脈障害患者の肢体を切断するのは医療コストを抑えるために、メディケア(国、Federal Health Insurance Program)からお金が出ませんでしたが、数年後には国から医療費が支払われるようになり、医者が国に医療費を高額請求できるようになりました。また、手術をすればするほど、機材を安く売る、医療費の高額請求する知恵をドクターに教える等、切断器具を販売している会社が潤沢なお金儲けができるマーケットを作りました。そのため、そのお金儲けのために運動療法や食事療法よりも、薬剤治療を優先し、お金儲けをし始める医者がででてきました。しかし、末梢動脈障害患者のほとんどは最初から薬剤治療をするのではなく、食事制限と運動療法で改善される病気なんです。ーーー
ぞっとする話ですよね。健康でいるのが一番。
股関節唇(こかんせつしん)損傷
そもそも、股関節唇(こかんせつしん)損傷とは?
スキー転倒をきっかけに怪我をしたと書きましたが、そもそも股関節唇損傷って何のこと?と思った方も多いはずなので説明を少し。
股関節唇損傷
大腿骨と骨盤の間にある軟骨部分が損傷してしまうこと。こちらの図にあるように、骨と骨の間の軟骨部分で、足がスムーズに動かせるのはこの軟骨のおかげ。この部分には血液流れがないため、一度さけると自然にこの裂け目が治ることはほぼない。実は痛みがなく、自分では気が付いていないが裂けている人もそれなりにいるらしい。年をとって体にガタがきて気が付く場合も。
もっと詳しく学びたい方はこちらの病院の記事を
怪我の経緯
2022年、12月28日、私はコロラドのKey Stoneというスキー場でスキーをしていました。
NY在住ですが、旦那さんがコロラド出身なので、クリスマス前後にコロラドでスキーをしていたんですね。スキーは旦那さんの影響で始めました。この連休や他の機会も使ってコロラドのいろんなスキー場に行きましたが、ここ(Key Stone)は他の山と比べてとても急斜面なところが多い印象のスキー場です。
しかし、私は急斜面ではなく、平たいところで、スキー靴がスキー板に、しっかりはまっていなかった事が原因でスキー板が外れ、右側で尻もちをつくように転びました。あまりにもいきなり右側のスキー板が外れたので右足が前に引っ張られるように転んだのも覚えています。平たいところでしたが、地面の雪が硬く、転んだのはかなり痛かったのも覚えています。
痛いな、と思いながらも、ただの尻もちくらいだろうと思っていたら、これが最初の股関節唇損傷の原因1でした。
他にも原因があるの?
尻もちをついた後も普通に数日間スキーし、NYに戻ってきました。特別な痛みには気が付きませんでした。
昨年婚約し、今年の半ばに結婚式の予定が入っていた私は、新年から、結婚式で自分が想像に描くダンスをすべく、1月から柔軟を頑張ろうと思い、ストレッチを始めました。アメリカの結婚式では定番の新郎新婦が夫婦になって初めてのダンスを披露するファーストダンスというやつです。
気合を入れ過ぎたのか、開脚の時に無理に開き過ぎたのか股関節に激痛が走りました。
こんなに痛いのはおかしいと思い、柔軟はすぐ辞めましたが、数日間痛みが取れません。この無理な柔軟が原因2です。
ずっと痛みがとれないのと、スキー転倒でもかなりの衝撃を受けたので、フィジカルセラピーに行き始めました。フィジカルセラピーは体を痛めたりしたときにいくところで、リハビリだったり、正しい体の使い方を教えてくれる医療機関です。診断証がないとフィジカルセラピーにいけない仕組みなので、Urgent Care(アポなしで見てくれる、駆け込み救急病院的なところ、ERとは別)で診断証を先にもらってからフィジカルセラピーに行きます。
フィジカルセラピーはレントゲンなどはないので、整形外科も受診するように勧められ、1月末に整形外科にもいきました。アメリカあるあるで、病院の予約がかなり先まで埋まっていて、いざって時になかなかいけません。
まだ原因はあった
整形外科でレントゲンを撮ってもらったのですが、第3の原因がありました。
なんと、大腿骨頭にでっぱりがあって、運動すればするほど、関節唇をゆっくり長い時間をかけて引き裂いているとのこと。FAI(Femoroacetabular impingement)というものです。
レントゲン結果、私はまさに真ん中のカム型。大腿骨頭にでっぱりがあって、動くたびに関節唇を痛めているとのこと。ちなみに、この骨の形状もこれもとってもよくある話です。整形外科の先生には10代の時に何かあってこのでっぱりができたと考えられる、と言われました。この原因3が運動しすぎで逆に痛めてしまうというもの。
この、原因1-3が絡み合って、見事に関節唇が裂けてしまいました。
ちなみに、レントゲンだけでは関節唇が裂けているかは写らないので、MRIもとりにいきました。
MRIの経緯
総合病院のような名のある大きな病院の整形外科に行ったのですが、MRIは別の機関で撮影しないといけないため、これまただいぶ先の2月中旬に別の医療機関でアポをとり、MRIを撮影しにいきました。MRIのドクターたちはMRIを撮る専門で、読んではくれないので、またMRIデータを持って整形外科に予約を取り直します。2回目の整形外科受診で、ようやくMRIを分析してもらえ、関節唇損傷、手術を勧められました。
MRIを撮るときですが、“投影剤”という液体を股関節に注入されました。あまりいい感覚ではなかったですが、特に痛くもありませんでした。投影剤をいれることで、軟骨の部分がMRIにきれいに映ります。
MRIは初めてだったのですが、少しずつ体を動かして、いざ、見たいところのショットをきれいに撮る、整形外科の知識だったり、問題のある臓器だったり、MRIって結構幅広く知識がないと撮れないんじゃないかなと勝手に考察しています。専門医じゃないので診断はしてくれないけど、きっとMRIのドクターたちも私が関節唇損傷してるのははっきり見えていたはずです。
MRIの写真は割愛させて頂きます。(笑)
流れ
1月:Urgent Care>>フィジカルセラピー>>整形外科
2月:MRI撮影>>整形外科
この間、痛みは続くのでフィジカルセラピーに週1、2で通い続けていました。原因判明までまるまる2か月かかって、手術まで勧められ、こんな大怪我をしていたと認識した私は、11月に人生初のマラソン(NYマラソン)も控えていたため、だいぶショックでした。
次回の記事で、手術に対する決断を書きたいと思います。
アップデート
ご無沙汰しております。
卵子冷凍から4年が経ち、最終ブログを書いてから既に2年が経っていました。
ここ数年の間に卵子冷凍も更に一般化してきていますね。
当時は結婚できるか全く見通しが立っていなかったのですが、今年、遂に結婚しました。卵子冷凍後、コロナになり、いろんな転機があり、10年働いた会社を辞め、ステップアップのため、転職もしました。
皆さんも色々あったと思いますが、月日が経つのは早いものです。
さて、なぜブログに戻ってきたかというと。
今回は、自分の怪我体験を通してアメリカの医療について書いていけたらいいなと思っています。
今回のブログで書きたいこと
2022年の年末に、スキー転倒をきっかけに怪我をしました。その際、普段は医療保険を全く使わないものですから、High Deductible保険*を使っていて、結構苦労したので、それを少しまとめていきたいと思います。
よろしくお願いします。
注*プレミアムは安いが、いざ病院に行くとカバーされる範囲があまりよくない保険
34歳新しいチャレンジ
コロナになってから、アメリカ人の平均体重増加は29lb, (lb=パウンド、約13kg)だそう。確かに久しぶりにオフィスで再開した同僚の中に明らかに太っている人たちが多々!しかし、一方で劇的に痩せた同僚にも出会いました。私は元々特に太っていないので、痩せてはいませんが、筋肉が増えて健康的になったのは間違いありません。太ってしまった人と、より健康的になれた人の差はどこにあるのか。私なりの秘訣の一部をシェアしたいと思います。
今回のブログは
- エネルギーの方向性
- 一つの運動では足りない
- ランニングのすすめ
- ランニング習慣化の秘訣
- ランニング初心者へのアドバイス(ランナー膝など怪我回避のために)
をカバーしています。
そのエネルギー、どう使う?
私が思うに、健康になった人は、引きこもり生活で物理的ソーシャルライフに制限を強いられたときに、今までソーシャルライフに使っていたエネルギーを何に割り当てたか、だと思っています。運動だけでなくてもポジティブシンキング等、精神的にプラスに何か始められた人、今までやっていたことにももっとのめり込めた人はみんな健康になったのでは?
それが逆に、孤独になってネガティブな方向へ向かっていったり、仕事が不安定になってヤケになってしまった人は、鍛錬が必要なこと(精神的向上や運動など)に使うエネルギーがなくなってしまったのではないか。読書や映画鑑賞、ゲームなどのエンターテイメントばかりにストレス解消を求めた場合も、どちらかというと簡単なことにエネルギーを使っているので、そればかりだとあまり健康になれなかったのではないでしょうか?
私もエンターテイメント大好きで、もっと仕事につながる勉強に精を出さねば、と思う今日この頃ですが、強い体を作ることには成功していると思うので、それをシェアしたいと思います。
ヨガ+ランニングがとても身体にいい!
今では、「私はヨガインストラクターだし、週5くらいでヨガしてるから、とても健康的よ」と思っていた半年前の自分が恥ずかしいです。
私の専門とするパワーヨガでは、チャトランガというポーズでは腕立てもするし、各ポーズでコアの筋肉もたくさん使い、何より柔軟性が鍛えられるので、こんなにいい運動はないわと思っていたのですが、トータルワークアウトとしては全く足りていませんでした。走り始めてみて気が付いたことは、如何に自分の身体の筋肉の一部しか動かしていなかったか、如何に自分の身体に弱い部分があるか、ということです。一種類の運動だけでは健康的な強い身体を維持するためには足りていないんですね。
その内容もシェアできたら、と思います。
誰でもできるランニング
私がランニングを始めたきっかけは
- コロナがきっかけで友達とアウトドアで楽しめる趣味を模索したこと
- 「今は走れなくても数週間で簡単に走れるようになるよ」という友達の言葉
- 春になってきたころ、NYの冬は寒いので、さすがにインドアばかりで飽きていたこと
- 高齢出産決定、でももう子供がいる人で意地悪な人は「今でも大変なのに年とったら子育てとか無理」とか心無いことを言ってくる人もいる。>>なら、鍛えたらいいんじゃん
という安易な理由でした。ちなみに一番のモチベーションは、もちろん最後の高齢出産の件。(笑) 独身30代を謳歌する為にも、意地悪なことを言われて落ち込まないためにも。私の心に火がつきましたよね。また、お友達はコーチングコースを終了していて、うまく私をコーチしてきましたし、うまく乗せられたところも大きいです。
20代半ばでもランニングクラブで完全に応援側に回っていた私が!走るとは。年を重ねるとはこういうことでしょうか。続けることが難しい人は自分なりの長期目標と強い動機を探ってみるのがおすすめです。
だんだん走れるようになってきた
きっかけはとても単純。走るの大嫌い、走るのだけは嫌、と始まる前は思っていたのですが、友達に説き伏せられたところが大きく、会社までの1mile(1.6km)、通勤時間短縮のためにも、まずは試しに走り始めてみました。
最初の週は会社までの1mileも走れませんでした。2週間は続けなさい、と友達から励まされたのものあり、めげずに走り続けました。そしたら2週間もしないうちに会社までの1mileが走れるようになり、何なら、毎朝遠回りして2miles走れるようになりました。
週末に近くの公園まで走っていくようになり、何となくもっと行けるのではないかと思って遠出してみたところ、3週間くらいで4miles走れました。面白くなって続けることに。とある週末、友達と一緒に走ってみて始めて6miles走れました。確実に誰かと走ることは助けになりますが、走れないと思っていた私がやればできるじゃん!と思い始め、走るのがだんだん楽しくなってきました。やってみる価値はあります。
まだ無理だわ、と思っている人にアドバイス
私はまだ未だにランナーズハイを経験していません。毎朝走り始めるまでとても億劫だし、最初の1mileは常に走り始めたことを後悔していますが、走り終わった後がとても気持ちいい!
これはランニングされる多くの皆さんに共感してもらえると思います。
私の思うランニングのメリットと続けられる理由は、
- 今日も頑張れたなと自己肯定感アップに繋がる
- 運動するとセラトニンが分泌され、不安が軽減される、鬱防止の効果がある
- 大量に汗を掻くので、身体の老廃物が出された感じがする
- 自分のペースでできる、ランニングは競争じゃなく自分との戦いである
- ランニングは他のものと比べて成果が見えやすく、また短期間で成果がでるのでモチベーションが上がる
です。確実に健康になった気もするので、お勧めです。
3日坊主にならないために、続けるためのアドバイス
続けられる最大のポイントは、ずばり、目標を定めることだと思います。
私の同僚は一年ほど前から走り始めたみたいですが、気分が向いたときに2mile(3.2km)くらいゆっくりのペースで走っているそうです。
最初は彼と私のランニングのペースはほぼ同じですが、2か月もしないうちに、私の方がもっと速いペースで6mile(約10km)走れるようになりました。その差は、何か。
彼のランニングのお目的は健康のために運動すること、私の目標はレースに出ることだった、ということだと思います。走り始めて一か月で10kmのトレイルラン(高低差のある山道を走るレース)に出ることを決めました。もしこのレースがなかったら、週末に10km走る回数も減っていたと思うし、走るのが億劫な日は自分に甘くなって走る回数も減っていたと思います。
レース直前は、最高でも10kmしか走ったことがないのに、高低差のある山で走れるのだろうかと、だいぶ不安でしたが、無事レースを完走できました。今は、次はもっと長い距離を走りたいと、ハーフマラソンを目指しています。ハーフマラソンのトレーニングプランを調べてみると、今まで以上にしっかりトレーニングをしないといけないようで、トレーニングプランが更に確固たる習慣になりつつあります。
目標があれば自分の限界を超えられるように頑張りますが、目標がないと、今の状態を保つことになり(メンテナンスに集中することになり)、体力の向上は難しいのではないか、と思います。
別にランニングでなくてもいい
別に、走らなくてもいいんです。何でもいいと思いますが、新しい健康になれる趣味を持つことをお勧めします。
幸せの秘訣でもお伝えしましたが、毎日30分運動をすると気分があがります。セラトニン分泌増加のためですね。ならば、趣味は趣味でも運動の趣味を持つことをお勧めします。
余談
初心者ランナーに私の失敗談からアドバイス
腰痛回避のために
私はすぐに長い距離が走れるようになったので、面白くていきなり1mile(1.6km)から 4 miles(6.4km)に距離を伸ばした結果、腰が痛くなってしまいました。理由は、太もも裏の筋肉(ハムストリングス)とふくらはぎが硬かったことです。ドクターにストレッチローラーを勧められ、ストレッチし始めたところ、腰の痛みはなくなりました。できるからと言って、初めての運動でいきなり無理をするのはよくないみたいです。
ランナー膝を回避のために
腰の痛みの次は、膝に違和感が!右膝だけ走っていると違和感を感じるようになり、かつ、膝を曲げるたびにポキッと音が鳴るようになり始めました。周りで膝を痛めた人の話をたくさん聞いていて不安だったので、早い段階でドクター(アメリカではフィジカルセラピーという)にいきました。
IT band(iliotibial band) 、腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)が硬かったらしく、こちらも走る前後の太ももとふくらはぎのストレッチを教えてもらいました。ストレッチローラーの上で3分くらい太ももの筋肉を伸ばし始めると、汗を搔き始めます。太ももの筋肉は身体の中でも一番大きな筋肉らしく、ストレッチローラーは筋肉をほぐす、かつ、活性化させてくれます。このように、しっかり筋肉温めてから走り始めることが身体を痛めないために重要らしいです。
ランナー膝とはhttps://www.zamst.jp/tetsujin/knee/runners-knee/
この記事が手短にきれいにまとめていたので紹介します。
コンクリートの上を走ると普段の5-7倍の負担が膝に掛かると言われています。トレーニングや必要な柔軟をせずにいきなり膝を酷使するのはお勧めできません。怪我をするとモチベーションも下がってしまうので、自分にあった無理のないペースで頑張ってみてください。
私は自分の柔軟性には自信があったのですが、まさかの、ランニングで使う筋肉はめちゃくちゃ硬かった事実が判明。もともと身体は硬い方なので、やっぱり日々のトレーニングが大事ということですね。ちなみに、ランニングに集中しすぎて少しヨガを休んでいた期間があったのですが、久しぶりにしっかりヨガをしてみると、身体が硬くなっていました。ランニングだけではカバーできない柔軟性がヨガから得られるので最近は両方やっています。ヨガ、ランの組み合わせが身体にものすごくいいです。ヨガでの柔軟が気持ちいいし、ランニングの達成感も気持ちいい。週3で走って、週3でヨガをやる。これをしかっりした習慣にしたいと思います。
ハーフマラソンに成功したら、私のトレーニングプランも軽くシェアしたいと思います。