卵子冷凍の事前調査と病院選び NY編
今回の記事は
記載しています。
卵子冷凍のことを、英語では Egg Freezingと言います。はい、そのままですね。
私は運よくNYにいるので、名医も集まっていて、数ある医療機関から選ぶことができる境遇にいて恵まれていると思います。少し調べてみましたが、東京も数多くの選択肢がありましたよ。
NYは負担額が倍!!
しかし、調べていると総額が日本の倍になってしまいそうです。アメリカは、NYはなんでも非常に高いので、そこは諦めるしかないかな。と。
日本に帰って通院することも考えられますが、排卵期に合わせて何度も通院しないといけないこと、1回目はどういう風に行程が進むかも曖昧ですし、日本にもう基盤がないため(家とか、保険とか)アメリカでやる方が簡単かな、と。
すぐに帰国して日本に住む気もさらさらありませんし。ということで、物価は高いですが、NYの価格で腹をくくって進んでいきます。
卵子冷凍の過程は、まず初回カウンセリングに行って、
そもそも卵子を採取することが可能かを血液テストによって調べ、
その後、金銭面で合格したら、排卵のタイミングに合わせてホルモン剤による治療を開始します。
しかし、この初回カウンセリングとテスト(実際に卵子冷凍可能か検査)が$250 から$945と医療機関によってまちまち。
一回の卵子冷凍サイクルが$65,00 ($1 = 100yenでざっくり計算すると65万円)
2回目も同じ価格のところもあれば2回目は$55,00と少し安くなるところも。
保存料金(冷凍庫代)は年間$6,00 から$12,00とまちまち。
請求されるのはその基本的なお金だけじゃないんです
そして恐ろしいことに病院の卵子冷凍のウェブサイトに記載されていない、薬の費用。
卵子を冷凍する前に、体にホルモンを投与することで、より多くの卵子を発育させるように強いるのですが、その薬の値段が約$40,00から$100,00とのこと。40万から100万円。
この費用が記載されてないってどういうことですかって思ったんだけど、何回か医療機関に電話して聞いてみると、人によって処方される薬のタイプや量が違うから、大体の医療機関のページには記載されていないらしいです。
どのくらい卵子が体内で育っているか、経過をみつつ、投与される薬のタイプや量が変わるらしいです。卵子冷凍するだけでもストレスなのに、知りたくない自分の体の健康状態(妊娠力)とも向き合わなければならないなんて、本当に恐ろしいですよね。
薬代でお値段なんと倍以上になりかねません。心配性の性格上、私は最悪の場合で見積ることにしました。医療破産しないためにも。
そして、さらに実際の施術の時に麻酔を使うと、麻酔代が一本$500。総額で計算していると麻酔代なんて安いかな、と思いますが、$500あったら、綺麗なドレスが数着買えちゃいますよね。恐ろしい。
みなさん、ご存知ですか!?アメリカって医療費がバカ高いので、ちゃんと保険に入っていない人がうっかり大病を患って医療破産することも珍しくないんです。
うっかり患うっておかしな表現だから、うっかり保険に入り忘れて、の方が正しいですかね?
そしてうっかり保険に入らない人はよっぽどだと思うので、さらに詳細を述べると、勤めている会社の保険制度がしっかりしていないと、保険でカバーされるものが少なすぎて、医療破産してしまうケースがあるんですね。
本当に低所得者層にはたまらない話で、というのも、低所得者層の人こそ、しっかりした保険に入れない、保険料も払えない。そして病院にいけない。。。保険に入っていても、いい会社じゃないと保険カバー率が低いが為に、自己負担が増える、といった具合です。
オバマさんがオバマケアを始めたのも納得できますが、ちゃんとした収入のある世帯にとってこのオバマケアは全く嬉しいものではありませんでした。だって私たちが低所得者層の医療費を負担しないといけなかったのですから。
最初は病院に行けなかった私
医療破産するかもしれないと、アメリカ移住一年目は病院に行くことをものすごく恐れていました。
というのも、最初は自分がどのくらい病院代を使うかがわからない。
私の場合は皮膚科、内科、婦人科、眼科、歯医者に行く可能性があるとしても、一回いくらくらい掛かるのか全く検討がつきませんでした。
実は計算するのも最初は難しくて、というのも、加入する保険のプランによって、保険料もカバー率も大きく変わってくるからです。
実は簡単、問い合わせれば教えてくれる
医療破産の問題はさておき、私の会社はアメリカの中でもとてもしっかりした保険に加入しているということが発覚!
保険会社に確認したところ、不妊治療系は会社の保険でカバーされていて、初期コンサルタント費用が保険でカバーされるとのこと。ラッキーです。
そして非常にラッキーなことに、私は今年度、アレルギーが発症してしまい、いろんな病院に掛かっていて、保険が有効になるまでの自分で払わなければいけない最高自己負担額に達している(実際には、試した薬が新薬で、薬代の補助プログラムがあって、自分ではほとんど払っていないんです。超ラッキーです)ということで、
もし卵子冷凍の際に使われる薬が私の会社の保険内の薬なら、薬代は一銭も払わなくていいということ。
しかし、投与される薬は人によって違うので、処方される薬をドクターに教えてもらってから製薬会社に私の保険でカバーされているか確認しないといけないんです。
つまり、最初のコンサルティングにいって血液検査とかをするまで、どの薬が処方されるか確認できないんですね。
そして電話対応してくれている人はドクターではないので、彼らには薬のことはわかならい。。
でももう卵子冷凍するって決めたので。
薬が保険でカバーされるかどうかは運に任せで。
処方される薬がうちの会社の素晴らしい保険でカバーされていると信じて、突き進んでいきましょう。
心配性なくせにリスクはとる私。もう決めたからうじうじしていないで進むんです。
もしも薬代が保険でカバーされていないという事態に直面したからといって、そこで辞めてしまったら元も子もないと思うんです。
薬代はプラス100万円でしょう。払いましょう。やるって決めたから。
だから、自分の決断を信じて突き進みましょう。
結局、病院選びの話は!?
実際にどの医療機関にお世話になるかということですが、サイトのレビューや、実際に初回カウンセリングに申し込む際の流れ、電話の対応など全てから判断して私はコロンビア大学の病院、 Columbia University Fertility Centerに決めました。
コロンビア大学では初回コンサルティング費用($945)や、保存代(月々$100)が他のところと比べて少し高いのですが、以下の点を考慮して最終決定しました。
- 口コミが一番良さそうだったということ
- 少し割引のある医療機関では逆に絶対に行かない方がいいと、口コミがあったこと
- 毎回の電話対応がよかったこと(料金や、実際の流れについて何度も電話して質問しました)
- 冷凍した卵子をいざ解凍して、不妊治療を行う際に、冷凍したところと同じ病院じゃないといけないという縛りがある医療機関が大多数であるので、不妊治療の実績がある病院がいい、コロンビアはとても実績がある!
コロンビアはいい大学であるので信頼度も高いということから、ここに決めました。
アメリカは医者によって本当にサービスが変わってくる!
日本だとどこでもある一定のサービスレベルが期待できるのですが、アメリカはそうもいかないってのが私の体験談です。
実は以前、コロンビア大学の婦人科の先生と、その他の婦人科の先生に見てもらったことがあって、普通の定期検診やピルの処方といったことだけなのに、コロンビア大学の婦人科の先生の方が格段によくて、それも含め、自信を持ってコロンピア大学のFertility Centerを選びました。
本当に少し高いのだけが気がかりですが、もしも薬代が保険でカバーされた場合、コロンビアで経済面で不利になるのは
- もし卵子冷凍をもう1回したい場合、2回目の費用の割引がないこと、
- 月々の保存料が$100で年間$1,200と、割引もなくこれも他に比べて少し高いこと
のみなので、それなら、納得の行かない医療機関に行くより、少し高くてもいいので最良の医療とサービスを受けたいと思いました。如何せん自分の体にホルモン剤を投入するのですから、信頼できる医療機関がいいですよね。
どっちにしても、必要ないかもしれないことに大金を払うんだから後悔しない方向でいきたいですよね。
次の章ではそこまでお金を払っても本当に冷凍する価値はあるのか?ということに触れたいと思います。