彼じゃなくって、私が決める

30代キャリア女子の奮闘日記

股関節唇(こかんせつしん)損傷

そもそも、股関節唇(こかんせつしん)損傷とは?

スキー転倒をきっかけに怪我をしたと書きましたが、そもそも股関節唇損傷って何のこと?と思った方も多いはずなので説明を少し。

 

股関節唇損傷

大腿骨と骨盤の間にある軟骨部分が損傷してしまうこと。こちらの図にあるように、骨と骨の間の軟骨部分で、足がスムーズに動かせるのはこの軟骨のおかげ。この部分には血液流れがないため、一度さけると自然にこの裂け目が治ることはほぼない。実は痛みがなく、自分では気が付いていないが裂けている人もそれなりにいるらしい。年をとって体にガタがきて気が付く場合も。

股関節唇損傷 https://www.orchardhealthclinic.com/hip-labrum-tears/

もっと詳しく学びたい方はこちらの病院の記事を

 

怪我の経緯

2022年、12月28日、私はコロラドのKey Stoneというスキー場でスキーをしていました。

NY在住ですが、旦那さんがコロラド出身なので、クリスマス前後にコロラドでスキーをしていたんですね。スキーは旦那さんの影響で始めました。この連休や他の機会も使ってコロラドのいろんなスキー場に行きましたが、ここ(Key Stone)は他の山と比べてとても急斜面なところが多い印象のスキー場です。



しかし、私は急斜面ではなく、平たいところで、スキー靴がスキー板に、しっかりはまっていなかった事が原因でスキー板が外れ、右側で尻もちをつくように転びました。あまりにもいきなり右側のスキー板が外れたので右足が前に引っ張られるように転んだのも覚えています。平たいところでしたが、地面の雪が硬く、転んだのはかなり痛かったのも覚えています。

 

痛いな、と思いながらも、ただの尻もちくらいだろうと思っていたら、これが最初の股関節唇損傷の原因1でした。



他にも原因があるの?

尻もちをついた後も普通に数日間スキーし、NYに戻ってきました。特別な痛みには気が付きませんでした。

 

昨年婚約し、今年の半ばに結婚式の予定が入っていた私は、新年から、結婚式で自分が想像に描くダンスをすべく、1月から柔軟を頑張ろうと思い、ストレッチを始めました。アメリカの結婚式では定番の新郎新婦が夫婦になって初めてのダンスを披露するファーストダンスというやつです。

 

気合を入れ過ぎたのか、開脚の時に無理に開き過ぎたのか股関節に激痛が走りました。

こんなに痛いのはおかしいと思い、柔軟はすぐ辞めましたが、数日間痛みが取れません。この無理な柔軟が原因2です。

 

ずっと痛みがとれないのと、スキー転倒でもかなりの衝撃を受けたので、フィジカルセラピーに行き始めました。フィジカルセラピーは体を痛めたりしたときにいくところで、リハビリだったり、正しい体の使い方を教えてくれる医療機関です。診断証がないとフィジカルセラピーにいけない仕組みなので、Urgent Care(アポなしで見てくれる、駆け込み救急病院的なところ、ERとは別)で診断証を先にもらってからフィジカルセラピーに行きます。

 

フィジカルセラピーはレントゲンなどはないので、整形外科も受診するように勧められ、1月末に整形外科にもいきました。アメリカあるあるで、病院の予約がかなり先まで埋まっていて、いざって時になかなかいけません。

 

まだ原因はあった

整形外科でレントゲンを撮ってもらったのですが、第3の原因がありました。

なんと、大腿骨頭にでっぱりがあって、運動すればするほど、関節唇をゆっくり長い時間をかけて引き裂いているとのこと。FAI(Femoroacetabular impingement)というものです。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Femoral_acetabular_impingement_FAI.svg

レントゲン結果、私はまさに真ん中のカム型。大腿骨頭にでっぱりがあって、動くたびに関節唇を痛めているとのこと。ちなみに、この骨の形状もこれもとってもよくある話です。整形外科の先生には10代の時に何かあってこのでっぱりができたと考えられる、と言われました。この原因3が運動しすぎで逆に痛めてしまうというもの。

 

この、原因1-3が絡み合って、見事に関節唇が裂けてしまいました。

ちなみに、レントゲンだけでは関節唇が裂けているかは写らないので、MRIもとりにいきました。

 

MRIの経緯

総合病院のような名のある大きな病院の整形外科に行ったのですが、MRIは別の機関で撮影しないといけないため、これまただいぶ先の2月中旬に別の医療機関でアポをとり、MRIを撮影しにいきました。MRIのドクターたちはMRIを撮る専門で、読んではくれないので、またMRIデータを持って整形外科に予約を取り直します。2回目の整形外科受診で、ようやくMRIを分析してもらえ、関節唇損傷、手術を勧められました。

 

MRIを撮るときですが、“投影剤”という液体を股関節に注入されました。あまりいい感覚ではなかったですが、特に痛くもありませんでした。投影剤をいれることで、軟骨の部分がMRIにきれいに映ります。

 

MRIは初めてだったのですが、少しずつ体を動かして、いざ、見たいところのショットをきれいに撮る、整形外科の知識だったり、問題のある臓器だったり、MRIって結構幅広く知識がないと撮れないんじゃないかなと勝手に考察しています。専門医じゃないので診断はしてくれないけど、きっとMRIのドクターたちも私が関節唇損傷してるのははっきり見えていたはずです。

 

MRIの写真は割愛させて頂きます。(笑)

 

流れ

1月:Urgent Care>>フィジカルセラピー>>整形外科

2月:MRI撮影>>整形外科

 

この間、痛みは続くのでフィジカルセラピーに週1、2で通い続けていました。原因判明までまるまる2か月かかって、手術まで勧められ、こんな大怪我をしていたと認識した私は、11月に人生初のマラソン(NYマラソン)も控えていたため、だいぶショックでした。

 

次回の記事で、手術に対する決断を書きたいと思います。