彼じゃなくって、私が決める

30代キャリア女子の奮闘日記

怪我の経過

1月

無理な柔軟の後、昨年の12月にスキーで転倒したときのお尻の痛みが酷くなり、病院で診てもらうことに。最初はUrgent Careへ行き、診断書をもらいます。診断書をもらってからPT(フィジカルセラピー)へ。PTは診断書がないと受け付けてくれないところが多いです。PTの先生に、整形外科で精密検査を勧められ、Mount Sinai病院の整形外科へ。レントゲンの結果、整形外科の先生にMRIも撮った方がいいと言われ、また別のMRI専門の病院を予約。アメリカあるある、それぞれの病院を予約がなかなかとれず、MRIは2月にスケジュール。

 

2月

MRI撮影。怪我が疑われる個所にコントラスト(投影剤)という液体をたくさん注入されて、いざMRIの管の中へ。耳栓をさせられるくらい、機械の中はうるさくて、時間がかかる作業で、あまり居心地はよくなかったのを覚えています。

MRI機関はMRIを撮ることしかできないので、その結果を持ってまた整形外科(Mount Sinai病院)を予約し直します。

整形外科の先生MRIを分析した結果、股関節関節唇損傷(右側)と診断されます。また、先生には関節唇は自然治癒しないので手術を勧められました。詳しくは過去の記事を参照してください。

股関節唇(こかんせつしん)損傷 - 彼じゃなくって、私が決める

 

2月もスキー旅行があってコロラドまで行っていたのですがスキーは控えめに。足を開いたり、大きく動かさない限りはそんなに痛くありませんでした。

しかし、さすがに手術という言葉はショックで、通院しているPTに加え、オンラインの自己治療プログラムも購入し、地道に毎日筋トレを始めます。周りの筋肉で固めて痛みをなくそうという方法です。

www.thefaifix.com

3月

手術をすると松葉杖1か月+リハビリ期間が長くなり、4月くらいからは始めたい結婚式のダンスの練習ができないので、手術はしないで筋肉を鍛える治療に決定します。 (手術失敗の可能性も懸念した。)

3月時点で、2か月の筋肉トレーニングの結果も惜しく30秒くらいしか続けて走れません。走ると、大きな衝撃が加わるらしく、激痛が右のお尻に走ります。

 

NYCハーフマラソンに出場予定でした。3月の半ばに予定されていました。30秒以上走ると激痛を伴うので、歩こうと決意し、マラソンコースを歩き始めますが、何千人もが自分の横を走り抜ける中、一人歩いている自分が情けなくて、途中で歩くのを断念しました。

応援する人の冷たい目や(どうしてこんな初めから歩いているの?)、周りの活気、そこについていけない自分に、人生の中で一番といっていいほどLoser(敗者)になった経験をし,涙ながらコースを抜け帰宅しました。

 

4月

もう既に3か月PTに通っているし、毎日筋トレしているのに走ると激痛が走るのでまだ1マイルも走れません。30秒走って、30秒歩いてを5回繰り返す、という少しずつ走ってみるリカバリートレーニングを実践し、徐々に走る時間を延ばすのを目標に頑張っていました。

 

5月

毎日の筋トレとPT通院の結果、やっと1マイル走れるようになりますが、まだそれ以上は全く走れません。少し走れるようになったから距離を伸ばそうとすると悪化するという負のループ。

6月に結婚式を控えていました。結婚式のダンスは、もう少し華やかに、たくさんリフトを入れたりしたかったのですが、足が痛むのでやむを得す、振り付けも簡単な動きに切り替えました。

5月半ばはブルックリンハーフマラソンも出場予定でしたが、前回の経験から大人しく、出場予定の旦那さんの応援に徹しました。まったく、走れないのが残念で仕方ありません。

会社の同僚が同じ時期に結婚式を控えていて、彼女が毎週、「私は走ってだいぶ痩せてきているわ」と嬉しそうに報告してくれるのが、聞いていて辛くて仕方ありませんでした。私も走って痩せたいんだけどな。

 

6月

結婚式直前にようやく4マイルくらい走れるようになりました。(一回だけですが)

6月は、結婚式、ハネムーン、その直後に友達の結婚式のためにサンフランシスコへ行き、完全に治療の運動ループが崩れます。毎日筋トレしていたのも、ハネムーンのリゾートで時差ボケもあり、遂に少しサボり始めます。

 

7月

治療の運動ループ再開。少し走れるようになったので、速く走るトレーニングを入れてみると股関節が痛んで、また少し悪化しました。速く走るのは諦めます。使っている筋肉の部分が違うので、要注意が必要です。

針治療、ドライニードル治療(7cmと普通の針よりだいぶ長い)、カイロプラクティックを取り入れます。デスクワークも長時間座ると右のお尻だけいたみます。

 

8月

やっと8マイル走れるようになりました。3か月でできるマラソンレーニングを取り入れます。どんどんマイルを伸ばしていきますが、速くは走れません。ゆっくりのペースで走ります。また、距離を伸ばす毎に股関節の痛みも増えるので、その他の治療も随時入れました。もちろん、それに加えてPTは毎週通っています。毎朝自分でも筋トレすもします。とてももどかしかったです。ぶっちゃけ、筋トレはもううんざりです。(もともと筋トレはそんなに好きじゃない)

 

9月

1月からの筋トレ、柔軟、その他の治療の効果が実り20マイル走れるようになりますが、明らかにオーバーワークしすぎで、更に今まで以上に柔軟、筋トレ、かつ、十分なメンテナンスを強いられます。右のお尻のみでなく、繋がっている神経が痛み、走っていると右足全体が麻痺してくるようになり、かなり焦ります。ドライニードルが効果があったので回数を足しました。

同時期に、やっと筋肉がついてきて、またヨガができるようになりました。(関節唇損傷後、足で身体を支えられず、ヨガができなくなっていました)

 

10月

消えない痛みと絶えない焦燥感。現状は怪我をしているのに、急に走る距離を一気に伸ばして、今は走りすぎ、体を酷使しすぎな状態。20マイルを既に3回走りました。

練習しないとゴールできないけど、練習すると痛みが増す。練習後、数日で消えるようになっていた痛みが消えなくなり、(何ならずっと痛い、悪化です)焦りに焦って、幾つかのカイロプラクティックに駆け込み、身体の歪みとねじれを直してくれるいいのを発見しました。

週末、仕事終わりに週3でカイロに通い始めますが、カイロで身体が矯正されて全く新しい筋肉を使い始めることに気が付きます。怪我のため、体のバランスが崩れた状態で筋トレし、身体が歪んだ状態の中、筋肉で固めてしまっていました。ねじれを矯正することで、今まで鍛えていた筋肉ではなく、新しい筋肉を使い始ます。ぜんぜんトレーニングできてないと激しく焦り始めます。少ししか走っていないのに、練習後の疲れ具合が全く違います。

そんな時に、マラソンの一週間前にやっと予約のとれた日本人の名医のPTへ行きます。そこでは、マラソンの3週間前に体の矯正をし始めるのは良くないね、といわれ、もうショックで仕方ありませんでした。矯正し始めたときは痛みがひどく、マラソン前にどうにか痛みを消すために駆け込んだカイロプラクティックでした。でも、言われてみればその通り。歪んだ身体を直す=新しい体の動かし方、新しい筋肉を使う、ということですよね。痛みはやわらぎ始めていましたが、この矯正はマラソンが終わった後に専念するものだな、と気が付きます。そこで、最後の一週間は週3で通っていたカイロをいったんやめて、筋肉の回復に励みます。例えば、ポールローリングを頑張ったり、セラガンでマッサージしたり、お酢を飲んでみたり。

 

11月:マラソン!11月5日がNYCマラソンです。マラソンについては次回まとめたいと思います。